「ヒアルロン酸注射」について調べていると、
「プチ整形なのに、そんなに重いリスクがあるの?」と驚くものや、
「そんな副作用があるなら、受けたいと思えないかも…」と感じる情報が目に入ってくることがあります。
正直、筆者はそういった情報の印象が強くて「ヒアルロン酸は打ちたくない」というイメージがありました。
しかし情報が整理できておらず、イメージとしてそう思っているところが強かったので整理したくなりました。
ということで「ヒアルロン酸注射のデメリット・副作用」を、クリニックのHPに記載されている内容 に加えて 経験者の声 も調査し以下にまとめます。
目次
クリニックのHPに記載されているヒアルロン酸注射のデメリット・副作用・リスク
まずはクリニックのHPに記載されているヒアルロン酸注射のデメリット・副作用・リスクについて記述します。
副作用やリスク
すぐに対処が必要になるもの
- 血管閉塞(失明・壊死)
- アレルギー反応
- 感染症
結果の不満足に繋がるもの
- しこりができる
- チンダル現象
術後しばらくで解消するもの
- 内出血
- 腫れ・むくみ
- 痛み・異物感・違和感
血管閉塞(失明・壊死)
ヒアルロン酸注入で最も危険な副作用として「血管閉塞」があります。
注入したヒアルロン酸が血管を圧迫したり閉塞させてしまうことです。
これにより組織に血液が行き届かなくなり、失明や皮膚の壊死する可能性があります。
医師は知識や経験に基づいて血管に注入しないように気を付けて施術をします。
しかし血管の位置には個人差がありますし見えているわけではないので、可能性は低いですが誰にでも起こり得るものなのだそうです。
眉間、目の周り、小鼻付近への注入で失明や壊死に至った報告があるので、その部分への施術時は特に注意しましょう。
血管閉塞が起きている場合、以下のような変化が起きる可能性があります。
- 皮膚の色は赤や紫色に変わる
- ニキビのような湿疹や水泡ができる
- 真っ黒なかさぶたができる
その他の疑わしい兆候や違和感がある場合はすぐに医師に報告しましょう。
アレルギー反応
わずかな確率ですが、アレルギー反応を起こすことがあります。(0.05%ほど)
痛み、腫れが強く引かない場合はアレルギーを疑ってみましょう。
感染症
注射器を使用するため感染症のリスクがあります。
稀ではあるものの重篤となる場合があるので注意が必要です。
何らかの病気などで免疫力が低下している、重度の糖尿病である、化膿したニキビや嚢胞が顔に多数ある場合などで、大量のヒアルロン酸を注入すると発症しやすいようです。
しこりができる
ヒアルロン酸注射で起こる「しこり」には2種類あるようです。
- ヒアルロン酸の塊
- 異物反応性肉芽腫
ヒアルロン酸の塊
ヒアルロン酸は、注入する部位や目的にによって硬さが異なります。
効果を出すために、ある程度硬めで塊として注入したヒアルロン酸は、皮膚の上から触るとコロコロ触れることがあります。
これは仕方がないことだそうです。
異物反応性肉芽腫
ヒアルロン酸の注入によって異物反応性肉芽腫ができることがあります。
同じ箇所へ何回か注入したり、一度の注入量が多いとしこりになりやすいようです。
異物性肉芽腫は放っておいても悪さはしませんが、取り除きたい場合は切除することになります。
チンダル現象
チンダル現象とは、体内のヒアルロン酸製剤の色が透けて見えて青っぽくなってしまっている状態です。
注入する箇所が浅かったことで起こります。また、目の周りなど光を透過しやすい箇所や、肌が薄い箇所で起こりやすいものです。
皮膚の真皮層へ適切に注射されたヒアルロン酸は体内に吸収されていきますが、チンダル現象が起きている部分は時間が経っても元に戻りません。
これを解消するにはヒアルロン酸溶解注射をすることになります。
内出血
内出血は、皮膚の下にある血管が破れて出血することで起こります。
皮膚に針を刺す施術すべてに内出血が起こる可能性がありますが、特に皮膚の薄い部位や毛細血管の多い部位で起きやすいです。
(目の周りやほうれい線は起こりやすい。)
内出血の血液は徐々に体内に吸収されて(肌表面の色が青紫からやがて黄色に変わって)いき、数日のうちに治まることがほとんどです。
(長いと2週間くらいかかることもある。)
内出血を出来るだけ起こさないために、細い針を使用したり、先の尖っていない針(マイクロカニューレ)を使用するなどの対策手段があります。
腫れ・むくみ
ヒアルロン酸を注入したときの刺激で腫れたり、むくみが生じる場合があります。
アレルギー反応などではなく問題のない腫れであれば3日ほどで落ち着きます。
施術後は不要な刺激は与えないように注意しましょう。
血行が良くなると症状が長引きやすいです。なので、以下のことは控えた方がいいです。
- 飲酒
- 激しい運動
- 入浴
また、昔のヒアルロン酸は体内の水分を吸って膨らんでしまう傾向があり、「ヒアルロン酸=むくんでしまう」というイメージがある、という意見もあります。
しかし、「現在のヒアルロン酸はほとんどむくまない」とのことです。
痛み・異物感・違和感
針を刺して行う施術のため痛みを伴います。
顔は腕などよりも痛みを感じやすいパーツなので、腕などに刺す一般的な注射よりも痛みを感じる可能性があります。
対策として施術部分を冷却したり、局所麻酔を使用したりできるクリニックも多いです。痛みに弱い人は確認してみましょう。
また、体に異物を入れるということで、痛み・異物感・違和感を感じる場合もあります。
これは正しく施術を出来ていれば、慣れていき数日~1週間ほどで気にならなくなります。
上記の内容は「ヒアルロン酸 リスク」「ヒアルロン酸 デメリット」で検索して出てきたクリニックのサイト十数ページほどを見て、内容の濃かった以下 6 サイトの内容をベースに編集したものです。
https://omotesando-skin.jp/column/hyaluronic-acid-injection-side-effects / https://www.mpg-abk.jp/ha-injections/side-effects / https://private-skin.clinic/blog/wrinkle/hyaluronan/ / https://aileclinic-osaka.jp/column/2321/ / https://om-clinic.com/column/1799 / https://dahlia-gsc.com/column/hyaluronic-continue
個人的な感想
個人的には、数日で治まり後々に響かない副作用は気になりません。
しかし、血管閉塞はとても怖いと思います。
もし血管閉塞が起きた場合に、病院としてどのように対処する予定なのかを聞いておきたいですね。
また、しこりは体的には問題ないとしても感触が気になったり、部位によっては外から見て分かる場合もあると思います。
そして除去するとなると、また費用がかかり手術のリスクを負うことになるのでネックに感じます。
体験談から分かるデメリット
次に上記では出てこなかった経験者の声から分かるデメリットをまとめます。
副作用やリスク
- 皮膚が伸びる
- 垂れる
- 骨吸収・骨が溶ける
皮膚が伸びる
ヒアルロン酸を入れて中身を膨らました分皮膚が伸びます。
そしてヒアルロン酸が吸収されてくると、一度膨らましてしぼんだ風船のようにタルタルになってしまう場合があるようです。
垂れる
「ヒアルロン酸は注入部位に留まらずに垂れる」という声があります。
垂れることで老けて見えたり、たるみの原因になる場合があるようです。
骨吸収・骨が溶ける
注入部分の圧力が強いと骨が窪んでしまうようです。
オトガイで起きている例がよく挙げられます。
上記の内容はツイッターで見られた情報からまとめました。
個人的な感想
若々しく見せたくて行った施術が、後々老けて見える原因に繋がるのは切ないなぁ…と思います。
ちなみに、脂肪注入でも「しこりになる」「垂れる」という声があります。
まとめ
適切に使えばメリットも多いものだと思うのですが、選んだ医師が適切に注入してくれるのかなんてやってみないと分からないし、運による部分も大きいので悩ましいと感じます。
注入部位や量によってはリスクよりもメリットの方が勝る場合があるかもしれません。
複数カウンセリングを回ったり、医師とよく話し合って見極めるしかないのかなと思いました。